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金沢の「玉泉園」にガーデンレストラン-園内には金沢最古の茶室も

ガーデンレストランの庭園

ガーデンレストランの庭園

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 金沢の兼六園近くに4月1日、「ガーデンレストランかなざわ玉泉邸」(金沢市小将町、TEL 076-256-1542)がオープンした。

「ガーデンレストランかなざわ玉泉邸」

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 約400年前、加賀藩大小将頭・脇田直賢により着工され、その後4代にわたり100年をかけて完成させた「石川県指定名勝『玉泉園』」の一画に建つ同店は、築250年という江戸時代末期の邸宅を現代風に改修。各座敷の全席から同園を眺めて食事やお茶を楽しめる。また、30年間にわたり金沢でお茶の指南役を務めた裏千家の始祖・千仙叟の指導で作られた金沢最古の茶室「灑雪亭(さいせつてい)」が同園にあり、部屋を出て散策しながら見学できる。

 客室となる座敷はそれぞれ趣が異なり、昔からあった茶室を生かした造りになっている。中でも「寒雲の間」は、千利休の孫である宗旦の意向をくみ作られた「寒雲亭」の写しで、天井は茶を振る舞う際の席に合わせ、3段構えと呼ばれる独特の様式となっている。また、同室のふすまも貴重といい、徳川家お抱え絵師・狩野探幽の描いた「探幽手違いの襖(ふすま)」を、前田家お抱え絵師・佐々木泉玄が写したものといわれ、オープン記念として期間限定で展示している。

 支配人の出口憲夫さんは「庭、建物、レストラン、それぞれに歴史と物語がある。それを感じ、楽しんでいただきたい」と来店を呼び掛ける。

 座敷は6席2室、8席1室。テーブル24席、カウンター4席、テラス12席。日本海の魚介類や加賀野菜などを使った本格的な懐石料理を提供する。昼席=税別3,500円~、夜席=同7,000円~、茶席=同1,200円。営業時間は10時30分~22時。

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