石川県公認の農業応援団づくり事業「じわもんライフ」が9月~12月、金沢市郊外・下安原町周辺の畑で農作業体験会を実施している。「じわもん」とは金沢の方言で、「地物」の意。
「いしかわの恵みをおいしく食べて、ふるさとの食を支える農業を応援しよう」をコンセプトに活動する同事業は、県から委託を受けた県内企業4社が運営する。生産地と消費者(サポーター)をつなぐことを目的とし、趣旨に賛同する「じわもんサポーター」は10月1日現在、7645人に達した。
企業やスーパーなどと協力し「じわもん」の魅力を伝え応援の輪を広げる「じわもんキャラバン隊」や、飲食店とコラボし地元野菜を使ったメニュー開発を活動の軸としながら、サポーター限定プロジェクトとして「じわもん料理教室」「農家さんに会いに行こう」など消費者を巻き込んだイベントを展開する。
実際に畑で農作業を体験することで、その苦労や収穫の喜びを知り生産地への理解を深めることを目的にJA金沢市が協力する同イベントは、9月から全4回シリーズで実施。これまで、源助大根の種まきとメロンのかさ掛け(9月)・メロンの収穫体験とトマト集荷場見学(10月)を行い、今後は源助大根とトマトの収穫体験(11月)、ストックの摘芯・収穫体験、集荷場見学(12月)を予定する。
参加者からは「自家菜園をしているが、こんなに柔らかい野菜はできなかった」 「おいしい野菜を生産するには、私たちが見ていないところでの努力があると思った」などの声が寄せられた。
同事業の事務局を務める島崎さんは、「来年1月~3月も消費者と生産者をつなぐイベントを実施する予定。生活者が産地への理解を深め、地物ファンを増やす機会をつくりたい」と話す。また、「地元の農業を応援する新規サポーターを募集しているので、ぜひ気軽に参加してもらえれば」と呼び掛ける。
問い合わせは、同事務局(TEL 076-269-4280)まで。