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「いざ出陣」石川県がマスコットキャラお披露目-北陸新幹線金沢開業PRへ

披露された「ひゃくまんさん」

披露された「ひゃくまんさん」

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 2015年春の北陸新幹線金沢開業をPRする石川県のマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」の着ぐるみが完成し、10月23日、石川県庁(金沢市鞍月1)で披露された。本物の金箔(きんぱく)や輪島塗・加賀友禅の技法を用いたきらびやかな体と、郷土玩具「加賀八幡(はちまん)起上り」譲りの倒れても起き上がる不屈の精神で、首都圏に金沢・加賀・能登の魅力を売り込む。

お披露目と祈願祭の様子

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 ひゃくまんさんの着ぐるみは身長175センチ、幅130センチ。全身は金地で、松や菊、ボタン、縁起物の鶴、亀、石川門、兼六園のことじ灯籠、能登キリコなどが九谷焼の五彩や蛍光のピンク色を使って描かれている。

 花びらに用いたのは、加賀友禅で使われる「外ぼかし」の技法。花の中心部では金沢の職人が張った金箔がきらきらと輝き、輪島塗職人が手掛けたひげは黒漆がつややかに光る。また、背中には「石川県」の文字を入れ、「石川県を背負って立つキャラクター」(県首都圏戦略課担当者)を体現した。

 得意技は、左側に倒れて起き上がり、右側に倒れてまた起き上がる「起上りポーズ」。休憩時間は手足を引っ込めてひと休みし、握手や「OKサイン」もできる。

 コーディネーターとして製作に携わった川崎市の美術プランナー、木寺力さんは「イラストを立体にするとイメージが変わるので、デザイナーの思いを形にするのが難しく、全体の色のバランスを見て何度も塗り直した」と苦労を明かす。

 同日は加賀八幡起上りの発祥の地である「安江八幡宮」(此花町)で祈願祭が行われ、木寺さんと、製作を手掛けた特殊美術「ブレーメン」(東京都府中市)の家田雅司社長、担当者の真壁孝雄さんが「ひゃくまんさん」の健やかな成長と安全、石川県の産業の発展を祈った。

 「ひゃくまんさん」は今月27日、東京で行われる「日本橋・京橋まつり」などに参加し、首都圏デビューする。

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