35万本のヒマワリで作る巨大迷路「河北潟干拓地ひまわり村」(津幡町)が7月26日、オープンした。初日は金沢市など近隣2市2町の保育園と幼稚園の園児約200人が挑戦し、夏の思い出をつくった。
迷路の面積は2.3ヘクタール。総延長は約1キロメートルで、園児たちが5月下旬に種をまいたヒマワリが大人の身長よりも高い約2メートルに育ち、視線をさえぎる「壁」の役目を果たしている。
設置以来、19年目になるが、河北潟干拓土地改良区(同町)が6月下旬、背丈が約30センチのころに、成長の悪い場所を中心に刈り取ってコースを作るため、毎年、ルートが変わる。「子どもであれば10分くらいで出て来られるが、お年を召した方は20分くらいかかる」と、鈴木時秀事務局長。途中、展望台までの近道も用意している。
今年は天候に恵まれたため、花は既に満開。背丈もほぼそろっており、展望台から眺めると黄色と緑色の「じゅうたん」が広がる。
この日、参加したのは、大徳保育園(金沢市)、大海保育園、金津保育園、はまなす保育園(かほく市)、つばた幼稚園、能瀬保育園(津幡町)、白帆台保育園、大根布保育園(内灘町)の園児たちで、友達と列を組み、元気いっぱいに探検した。展望台では、太陽の光を浴びてキラキラと輝く35万本の花々を一望し、「わー、きれい」「すごい」と歓声を上げた。
開村式では、名誉村長の谷本正憲知事と村長の矢田富郎津幡町長があいさつし、テープカットした。
ヒマワリの見頃は8月10日ごろまで。入場無料。