昭和時代に製造されたおもちゃやインテリア、商店の軒先を飾ったホーロー看板などを販売する「昭和迷宮館」(金沢市新竪町3)が10月17日、オープンした。
古物商を営む辰己正之さんが開いた店で、扱うのは主に1960~1970年代のもの。当時の子どもたちが夢中になって遊んだ「仮面ライダーV3」の変身ベルトや、子ども向け特撮テレビドラマ「がんばれ!! ロボコン」の主人公ロボコンの人形が棚やショーウインドーの一角を占める。
全国の銀行や信用金庫が預金者に贈呈していたソフトビニール製貯金箱は、100種類以上がそろう。モデルは、牛若丸と武蔵坊弁慶、黄色いチューリップの花の中に座る「おやゆび姫」、イタリア人形劇の主人公のネズミ「トッポ・ジージョ」など多彩で、各金融機関の個性がうかがえる。
1970(昭和45)年の日本万国博覧会開催を記念して大阪城公園(大阪市)に埋められた「タイム・カプセルEXPO’70」のレプリカや、東京五輪をモチーフに、シンボルマークである五つの輪と飛行機をデザインした飾り棚、蚊取り線香「金鳥」、「オロナイン軟膏(なんこう)」のホーロー看板もあり、店自体が昭和の空気を詰め込んだタイム・カプセルのよう。
「こういう商品は皆が懐かしがって喜ぶので、特化した店を開きたいと思っていた。年配の方は童心に帰って癒やされるのではないか。若い人にはレトロな家具やガラス、かわいいインテリア用品が受けている」と辰己さん。
営業時間は13時~18時。