金沢の東茶屋街に4月25日、「ワインと鉄板『かいどう』」（金沢市東山、TEL 076-254-5154）がオープンした。

ワインと鉄板「かいどう」の外観

　築150年の町家を改装した同店の店舗面積は約60平方メートルで、カウンター9席を設ける。町家の柱や中庭を残した店内は大きな鉄板を囲むようにカウンター席が並び、落ち着いた雰囲気に仕上げた。ビンテージのワインもそろえるワインセラーが来店客の目を引く。

　オープンから1カ月を経て、「ランチは観光客、ディナーは地元の人が多い」とオーナーシェフの海道一善さん。ホテルシェフとしてフランス料理の経験を積んだ海道さんが念願の独立を果たした同店は「ワイン好きの自分が行きたくなるような店」がコンセプト。フランスワインにこだわり、鉄板焼きには加賀野菜や厳選した和牛を使う。

　メニューは、ランチとディナーともにコースのみ。ランチは、「サラダ・ステーキと地物野菜の鉄板焼き・ご飯・みそ汁・香の物・デザート・加賀棒茶」のコースが2種（2,000円・3,500円）。ディナーの一例として、「梶木（カジキ）とツブ貝のマリネ 粒マスタードソース ほろ苦いサラダと共に」「近江町市場より届いた旬の鮮魚 シェフのお任せスタイルで」「特選和牛サーロイン 2種の天然塩・大野醤油とショウガのソース」「ご飯・みそ汁・香の物」「本日のデザート」（6,000円）のほか、素材にフォアグラやアワビなどを用いた9,000円のコースも用意する。

　海道さんは「目指すのは『すし屋』のような鉄板焼き。素材の持ち味を生かすため、できるだけ触らず、一手間かけた料理を提供していきたい」と来店を呼び掛ける。

　営業時間は、ランチタイム＝11時30分～14時、ディナータイム＝18時～22時。月曜・第1日曜定休。