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不用品、アートでリサイクル-金沢で久保田毅楽さん「リサイクラート」展

リサイクラートアーティスト・久保田毅楽さんの作品

リサイクラートアーティスト・久保田毅楽さんの作品

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 金沢のギャラリーショップ&カフェ「コニーズアイ」(金沢市武蔵町、TEL 076-204-8431)で現在、アーティスト久保田毅楽さんの企画展「『RECYCL’art(リサイクラート)』展~使い終わったモノたち」が開催されている。

企画展「久保田毅楽『RECYCL’art』展~使い終わったモノたち」の会場風景

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 使い終わった物をアートの力でリサイクルする「リサイクルアート」の進化形として、「思い入れがあり、なかなか捨てられない物」を再生しようとイグフィコーポレーションが名付けた「リサイクラート」。不用になった物をただ捨てるだけではなく、物の大切さに対する「気付き(Remind)」や「再利用(Reuse)」の楽しさを伝えようというもの。不用品にアートという付加価値を加えることで、「次世代まで残したい」という久保田さんの思いが込められている。

 同展では、久保田さんが同店のために制作した作品約40点を紹介する。会場には、同店のカフェコーナーで排出された使用済みのエスプレッソコーヒー粉のほか、電球、電気コード、貝殻、オルゴール、おもちゃ、電池、空き缶など、日常生活で目にするゴミを巧みに組み合わせ制作した作品が並ぶ。

 久保田さんは大学卒業後、建設会社に勤務。現場監督として、海や山での建設事業に携わった。退職後、愛と自然をテーマに独学で制作活動を始め、環境問題への関心からごみや不用品をアート作品として再生する「リサイクラート」のコンセプトに共感し、2005年からリサイクラートアーティストとして活動を続ける。最近では、杉山愛さんのラケット、伊達公子さん・丸山茂樹さん・宮里藍さん・三浦雄一郎さんのシューズや、エベレストで野口健さんらが回収したゴミをリサイクルした作品などを発表している。

 「ごみは必要とされなくなり見捨てられた物だが、彼らは必ず誰かの意思により目的を持って生まれ、皆言葉を持っている。そんな声に耳を傾けてもらえれば」と久保田さん。

 営業時間は11時~18時。月曜・火曜定休。7月16日まで。

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