加賀野菜の一つ「打木赤皮甘栗かぼちゃ」を使ったレトルトのパスタソースが3月29日、発売された。これに合わせ、金沢市内の飲食店10店舗で同カボチャを使った各店オリジナルのパスタ料理を提供する。
市内の飲食店やホテルで提供する「打木赤皮甘栗かぼちゃ」を使ったパスタメニュー
金沢の夏の訪れを告げる風物詩として知られる「打木赤皮甘栗かぼちゃ」。収穫期は6~8月で、ホクホク感と強い甘みが特徴。同市西部の打木地区とその周辺の安原地区だけで栽培されている。
加賀野菜のPR事業の第1弾として、JA金沢市を中心に開発が進められた同商品。市と県中央企業団体中央会が協力し、昨年8月に立ち上げたプロジェクトチーム「赤かぼちゃの会」に、全日本司厨士協会石川県本部と地元企業の佃食品が連携した。
同商品はこれまで廃棄されていた規格外のカボチャを有効活用し、ホテルのシェフらが味を監修し本格的な味わいに仕上げた。カボチャのうま味と滑らかな食感が特徴で、ソースのうま味やコクなどを損ねることなくパスタに絡みやすい。今回は1000個を限定販売するが、今後は新たな商品開発とブランド発信を行いつつ、夏の収穫期に向けた販促を図るという。
同カボチャPRのため、オリジナルのパスタメニューを提供するのは、市内の飲食店やホテル10店舗。「NORIO DINING・HALE」(金沢市北安江)の「手長エビの打木赤皮甘栗かぼちゃパスタ」、「金沢白鳥路ホテル」(丸の内)の「打木赤皮甘栗かぼちゃのクリームパスタ」、「ビストロ・シャレ」(南町)の「打木赤皮甘栗かぼちゃのクリームソースのリングイネ」など。
価格は630円(120グラム入り)。JA金沢市ほがらか村のほか、オリジナルメニューを提供する市内の飲食店10店と佃食品で販売する。各店での特別メニューの提供は4月5日まで。