金沢のファッションビル「香林坊アトリオ」の屋外広場(金沢市香林坊1)で3月18日、「金沢おでん屋台村」が開催され、来場者が香林坊・片町地区の6店の自慢の味を食べ比べた。
「香林坊アトリオ」の屋外広場で開催された「金沢おでん屋台村」の様子
「屋台村」は、同日から片町・香林坊・柿木畠・木倉町など同市中心部の飲食店33店で始まった食のイベント「金沢おでんサミット」のキックオフイベント。33店のうち、「あまつぼ」「おでん高砂」「のと味 たかちゃん」「おでん三幸犀川店」「みんなの家」「おでんよし坊」の6店が出店し、おでんの盛り合わせを1杯500円の均一価格で販売した。
「あまつぼ」は「マグロやブリなど、刺し身用の新鮮な魚を使ったつみれ」や金沢特産の車麩(くるまふ)、レンコン団子などを用意し、「のと味 たかちゃん」は店主の出身地、珠洲で採れた野ブキと能登シイタケをわんの中央に据えた。「おでん三幸」はふんだんに加えた玉ネギで自然な甘みを出すなど、具材、味付けは各店各様。来場者は鍋の前に列を作って買い求め、家族や友人と共に熱々のおでんを頬張った。
主催者側によると、同市内にはおでんを提供する店が250店以上あり、人口あたりの数では全国で最も多い。一部の店では地元の野菜や海産物を具材にし、「濃い口でもなく薄口でもない透き通ったうま口のだし」(金澤おでん嗜み会)で煮込んだおでんを「金沢おでん」と名付け、ブランド化を進めている。
「金沢おでんサミット」の参加店の中には、中国料理店やバー、串カツの店もあり、主催者は「どんな創作おでんが出てくるか楽しみにしてほしい」と話している。「金沢おでんサミット」は3月31日まで。参加店は主催の金沢中心商店街まちづくり協議会(5タウンズ)のホームページで確認できる。