金沢市は3月24日から、市内中心部で公共レンタサイクル「まちのり」を始める。
「まちのり」は、JR金沢駅東駐輪場内や武蔵、尾山神社横(尾山町)、ラブロ片町(片町2)、兼六園、東山、北陸鉄道石川線野町駅舎内(野町5)など、市内中心部の18カ所に貸し出し・返却拠点「サイクルポート」を設置し、観光客や市民ら希望者に計155台の自転車を貸し出すシステム。
各ポートにある端末機か「ライブ1」(此花町)内にある事務局、提携ホテルで登録・申し込みをすれば即日利用できる。基本料金は1日200円。1回の利用が30分以内であれば追加料金はかからず、30分以内にポートを乗り継げば基本料金だけで何回でも利用できる。30分を超えた場合は、30分ごとに200円が必要となる。
端末機での貸し出しは7時30分~22時30分、事務局では9時~20時で、返却は24時間可能。登録時には、路上端末機ではクレジットカード、窓口では運転免許証、健康保険証など身分証明書の提示が必要。
市では、2010年8月から10月までの2カ月間にわたって行った社会実験で好評だったことから導入を決めた。2014年度末に予定されている北陸新幹線金沢開業後、旅行者らに市内の観光地を巡る手段として利用してもらいたい考えという。自動車に代わる市民の足となることも期待している。
同市歩ける環境推進課の小村正隆グループ長は「金沢市は用水や藩政時代からの街路があり、自転車で裏道をふらふらして楽しめる街。ぜひ利用していただきたい」と話す。