石川県茶商工業協同組合と茶の産地である打越製茶農業協同組合の有志で構成する「茶レンジの会」は9月30日、県産茶葉を使った和紅茶「加賀の紅茶」の新茶を数量限定で発売した。
金沢21世紀美術館内のレストラン「フュージョン21」で提供している「のんでみまっしプレート」
県中小企業団体中央会の支援により2009年に商品化が実現した同紅茶、新茶を発売するのは今年で3年目。初年度は40キロ、昨年は80キロの茶葉を商品化したが、すぐに売り切れるほどの人気で、今年は160キロに増産した。しかし、発売1週間余りで既に完売する店が出たことから、さらに30キロの追加販売を決めた。茶葉は加賀市打越町で8月から9月にかけて収穫したもので、仕上がりは渋味や雑味が少なく米あめのような自然な甘い香りが特徴だという。
発売日の9月30日、中村記念美術館(金沢市本多町)の茶室で「茶室での『加賀の紅茶』作法とおもてなし」と題して開かれた新茶発表会では、出席者が同紅茶を使った和菓子やロールケーキと共に今年の出来栄えを確かめた。
同会ではさらなる普及を図るため、スイーツや和菓子などとのコラボレーションも進めている。「プレミナンス本店」(北安江町)では新作の「加賀の紅茶ロールケーキ」(1本=1,260円)の販売を始めたほか、金沢21世紀美術館内のレストラン「フュージョン21」(広坂)はアンテナショップとして、加賀野菜を使ったスイーツとのセット「のんでみまっしプレート」(1,155円)を提供する。11月上旬には同紅茶を使った「紅茶あめ」を発売する計画も。
価格は、50グラム=735円(2000パッケージ限定)、贈答用=1,050円(50グラム、300パッケージ限定)。同組合の加盟店など18店のほか、大和香林坊店、名鉄エムザなどで販売する。