金沢能楽美術館(金沢市広坂、TEL076-220-2790)が現在、10月にスタートする体験型イベント「能にふれる旅・金沢」の参加者を募集している。
同市が伝統文化体験事業の一環として行う同イベントは今年で5年目。プロの能楽師を講師に迎え、1時間のプログラムで能楽の基本となる「謡(うたい)・仕舞(しまい)」「囃子(はやし)」「狂言(狂言)」のいずれかを学び、体験できる。会場は日程により、同館のほか旧中村邸(本多町)、旧園邸・松向庵(西町)を予定する。
藩政期から前田家の城下町として宝生流の能が盛んだった金沢で、気軽に能を体験できるイベントとあって、毎年、地元の愛好家以外にも県外からの観光客や外国人など幅広い層の人気を集めており毎回定員を超えるほどに。これまで延べ約800人が参加した。1時間という所要時間から、観光客が事前に予約し滞在中の日程に組み込むケースも見られる。
これまでの参加者からは、「実際に体験してみて楽しかった」「金沢での他の観光と組み合わせて気軽に参加できるのがいい」などの声が寄せられているという。同館の藤島秀隆館長は「『能楽』を専門とする美術館で、プロの能楽師から能のいろはを学べる当講座は、カルチャー教室ともまた異なる体験ができる。当日も空きがあれば参加できるので気軽に問い合わせてもらえれば」と話す。
参加費は1,000円。開催日は、「謡・仕舞」=10月29日、11月5日、12月3日、1月7日。「囃子」=11月19日、12月10日、1月14日・28日、2月18日。「狂言」=11月12日、12月17日、1月21日、2月11日。開催時間は、15時~16時。各回の定員は10人、事前の予約が必要。詳細は同館のサイトで確認できる。