金沢・犀川大橋にほど近い片町元五枚町(もとごまいまち)の市道で7月30日夜、一日限定の路上ビアガーデンが開催され、来場者がビールや料理に舌鼓を打ち暑気払いをした。
主催は、市道沿いに立ち並ぶ居酒屋、日本料理店、すし店、沖縄料理店、ダイニング・バー、生花店、スナック、ビル経営者らで作る「片町元五枚商店街準備会」。景気低迷と3月に起きた東日本大震災の余波を受けて客足が鈍り、この市道を通行する酔客自体も減っていることから、景気づけにしようと企画した。
普段は一方通行の市道(延長約100メートル)は当日通行止めに。路上には50席分のテーブルと椅子を並べた。料理は13店舗が用意した「特別メニュー」で、焼き鳥や枝豆、サザエや万寿貝の炭焼き、きゅうり串、スイカ、アイスクリームなどを販売した。
来場者は料理や飲み物を次々に買い求めてはテーブルに運び、家族や友人と共に夜空の下での食事を楽しんだ。竹を約3メートルつないで流しそうめんも行い、300食分が早々に完売した。
会場では、太鼓演奏やジャズライブ、レゲエダンス、JFL所属の地元サッカーチーム「ツエーゲン金沢」によるアトラクションも行われ、祭りムードを盛り上げた。
同準備会の大桑宇一郎会長は「現在、商店街設立に向けて準備を進めており、この場所に店があることを知ってもらいたい。来年以降も春と夏に路上ビアガーデンを開く」と話す。