おしゃれなミネラルウオーターのガラス瓶とコーディネートできるオリジナルグラスを展示する企画展「水のアイデンティティ-ボトルとグラスの小粋な関係-」が6月30日、金沢市の県立伝統産業工芸館(金沢市兼六町、TEL 076-262-2020)で始まった。
採り上げたミネラルウオーターは、スワロフスキー社のクリスタルをあしらった「FILLICO(フィリコ」(日本)、美しい夜空を思わせるブルーの瓶に三日月をデザインした「GALVANINA BLU(ガルヴァニーナブルー」(イタリア)、球型の「OGO(オゴ」(オランダ)など12種類。同館がこの12種類を飲むためのグラスの制作を県内外の工芸作家20人に依頼し、完成した39点を展示した。
「フィリコ」をテーマにした金沢卯辰山工芸工房の浅野恵理子さんは、底が花型で、傾いて立つフォルムの作品を出展。同所の高木基栄さんは「ガルヴァニーナブルー」用として、月からしたたる滴をイメージしたシャンパングラス型の「moon drop(ムーン・ドロップ)」を発表した。富山ガラス工房の時澤真美さんは、東日本大震災に遭った福島県で採水されている「心水」(日本)を大切に飲んでもらえるよう、金澄(きんずみ)と銀澄(ぎんずみ)を使って王冠のように仕上げた「water crown(ウオーター・クラウン)」を出品した。
開館時間は9時~17時。第3木曜休館。入場料は、18歳以上=250円、65歳以上=200円、17歳以下=100円。9月1日まで。
7月5日から8月末までの火曜・木曜・土曜の9時~正午、併催イベント「工芸館ウオーター・バー」も開催され、来場者が出展中のミネラルウオーターを有料で味わうことができる。8月27日11時からはアクアソムリエ荒木心さんを講師に招きセミナーを開く。セミナーは事前予約が必要で、参加希望者は電話で同館まで申し込む。