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金沢で変わりデザイン扇子の展示即売会「かなざわるねっせんす」

朱色の壁に並べられた扇子

朱色の壁に並べられた扇子

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 石川県内で活躍するクリエーターがデザインした扇子を集めた「かなざわるねっせんす」が6月10日、石川県産業展示会館3号館(金沢市袋畠町)の「金沢PAPERSHOW2011」会場内ブースで始まった。3回目となる今回は、これまで制作した50点に加え新作209点を一堂に展示し、即売会も開く。

朱色の壁に並べられた扇子

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 「かなざわるねっせんす」は、地球温暖化への関心が高まる中、エコ商品としての扇子の普及促進や新市場創出を目的に、加賀友禅の店・ゑり華と日本グラフィックデザイナー協会の石川地区会員とが共同で企画・運営するプロジェクトの名称。

 石川県で活躍するグラフィックデザイナーやウェブデザイナー、建築家、金属造形家、友禅作家など、さまざまなジャンルのクリエーター93人による作品群。趣向を凝らした扇面には、花鳥風月を現代的にアレンジしたモダンなものから、カメラやクルマ、唇やバームクーヘンをあしらったユニークなものまで、個性あふれるものばかり。京都の扇子職人によって仕立てられた日本の伝統工芸品に、斬新なデザインをあしらったユニークな作品が来場者を和ませている。

 多くの職人の手を経て完成する扇子の制作は、1本仕立てるのにおよそ1カ月~1カ月半かかるという。今回、作品の公募を締め切った直後に発生した東北大震災の影響で、一時は開催も危ぶまれたが、多くの参加者から「開催して東北を応援したい」と声が上がり開催を決めた。当初は制作者に還元する予定だった扇子の販売利益は義援金に回すことにした。

 ビャクダンの香りが漂う扇子を間近で眺めていた金沢市高尾町在住の会社員、越野善美さんは「アイデアが斬新。茶の湯の文化が残るこの金沢で、こんな扇子がはやったら面白い」と期待を寄せた。

 開催時間は9時~17時。入場無料。今月12日まで。

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