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加賀毛針製造の老舗、金沢・安江町にアクセサリー店オープン

華やかなコサージュや髪飾りが並ぶ店内

華やかなコサージュや髪飾りが並ぶ店内

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 安土桃山時代の天正3(1575)年に縫い針の店として創業し、明治時代以降はアユ釣りに使う加賀毛針を製造販売する目細八郎兵衛商店(金沢市安江町)が3月、店から程近い場所に加賀毛針の技術を使ったアクセサリーの店「メボソ・フェザー・クラフト・ギャラリー」をオープンした。

店内の商品を見て回る買い物客と目細社長(左)

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 加賀毛針は石川県の伝統工芸品の一つ。製造と販売を手掛けるのは同店だけで、目細勇治社長の妻、由佳さん(38)と2人の女性職人が手作業で鳥の羽を針に巻き、製品を作り出している。アクセサリーを手掛けるようになったのは十数年前からで、女性の関心を集めて毛針職人の後継者を確保するのが第一の目的だったという。

 アクセサリーは毛針同様、クジャクやヤマドリ、キジ、カラス、カモ、名古屋コーチン、ホロホロ鳥など多様な鳥の羽を使い、色鮮やかに仕上げる。従来は毛針やその他の釣り用具と共に商店内に置いていたが、目立たなかったことから、今春、新店を開設した。

 店舗面積は33平方メートルで、ブローチやネックレス、ピアス、コサージュなど約100点を並べる。オーダーメードで婚礼用の髪飾りも販売。価格帯は1,800円台~2万円程度。開店以来、市民や旅行者らが立ち寄り、一点一点に見入っているという。

 目細社長は「狙い通り、今春、アクセサリーのデザインに興味を持った新卒の女性社員が入社してくれた。市民や観光客の方には、金沢の伝統工芸品と知って身に着けていただければ」と話す。

 営業時間は9時30分~17時30分。火曜定休。

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