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カピバラに特製露天風呂-いしかわ動物園、冬枯れ対策で新設

湯の中でハクサイを食べるタラとワカメ

湯の中でハクサイを食べるタラとワカメ

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 いしかわ動物園(能美市、TEL 0761-51-8500)に1月8日、カピバラ専用の露天風呂がお目見えした。自然石を組んだ岩風呂で、同日は晴天の下、2歳の兄弟、オスのタラとメスのワカメが入浴を楽しんだ。

気持ちよさそうに露天風呂に浸かるタラとワカメ

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 カピバラは南米・アマゾン産の世界最大のネズミで、水辺に生息しており泳ぎが得意。同園では、埼玉県こども動物自然公園をはじめとする国内の4つの動物園がカピバラの入浴イベントを実施し人気を集めていることから、来園者数が繁忙期の10分の1~20分の1に減少する冬期間の目玉企画として登場させた。

 露天風呂は横1.7メートル、奥行き約1.6メートル、深さ約40センチの大きさで、約400リットルの湯を入れることができる。浴槽の壁の一部はガラス張りになっており、体長70センチ、体重約45キロのカピバラの湯の中の様子を外から見ることができる。

 この日はオープンを記念して、能美市観光物産協会から地元・辰口温泉の源泉と同市特産のユズ5個がプレゼントされ、一日限定のユズ湯に。7日までの約2週間にわたり、湯に慣れる練習を積んできたというタラとワカメは、物おじした様子もなく、前足を湯に浸けて温度を確かめた後、ザブンと中に飛び込んだ。

 温度は35度とややぬるめ。2頭は職員が手作りした打たせ湯のしぶきを浴びながら、気持ち良さそうに目をつむったり、ぷかぷかと浮くユズに鼻を近づけてにおいをかいだりと、湯けむりの中ですっかりリラックスした様子を見せた。飼育担当の高田洋之さんがハクサイを与えると、湯に浸かったままおいしそうにほお張る一幕も。来園した親子連れらは大喜びで、2頭の愛らしい姿に見入っていた。

 露天風呂は3月31日まで公開予定で、同園で飼育するカピバラ5頭のうち4頭が交代で入る。時間は13時~15時(土曜・日曜・祝日=11時~15時)。動物園の入園料は、一般=810円、3歳以上中学生以下=400円。火曜休園。

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