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金沢・香林坊のおでん店「よし坊」、地元ファンの声援受け営業再開

「よし坊」のおでん「カニ面」入り

「よし坊」のおでん「カニ面」入り

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 惜しまれながらも閉店したおでん店「よし坊」(金沢市香林坊、TEL 076-221-8048)が今年9月、常連客らのラブコールを受け営業を再開した。

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 1957(昭和32)年の創業以来、多くの地元客に親しまれてきた同店は1年半前、先代の主人が亡くなり店を閉じた。しかし、その後もファンからの再開を望む声が絶えず、おかみの越田良枝さんと三男の皓太さんが再びオープンした。

 金沢中心部の大通りから一本入った路地にひっそりたたずむ同店の店舗面積は約60平方メートル。カウンター15席と小上がり8席を設ける。混合節と昆布やシイタケのうま味を生かした上品な味わいのだしの中に用意するおでんは素材にこだわる。魚は金沢港の市場で朝どれのものを、野菜はJAで産地直送のものを仕入れる。地元ならではの食材にもこだわり、おでんの具材としては珍しいセリやクレソンを求め、地元農家にも直接足を運ぶ。

 おでんの価格帯は100~450円が中心。今が旬の香箱カニの甲羅にカニ身を詰めた「金石香箱カニ面」(850円~)、梅貝(350円~)、甘エビを使った「生ゆばのエビはさみ揚」、諸江せり、クレソン(以上250円)、加賀野菜の小坂レンコンを団子にして揚げた「小坂レンコン団子」(200円)など。

 酒のさかなに相性の良い一品料理には、旬の魚の刺身のほか、一番人気の「ポテトサラダ」(450円)、「いちぢくとモッツァレラとクレソンのサラダ」「さわら三角のにんにく醤油漬け焼き」(以上600円)、「じゃがいもアンチョビー」(500円)、「あおりいかとクレソンのいしる炒め」(550円)、「のど黒の塩焼き」(450円)などの創作料理もラインアップする。地酒は「天狗舞」「常きげん」「獅子の里」などを並べる。

 皓太さんは「先代はいつもお客さんに『前よりもおいしい』と言ってもらえるよう、素材選びと季節感にこだわりを持ちながらも、日々新たなメニューを考えてきた。そんな父の歩みをしっかり受け継ぎながらも自分なりに新たなことにチャレンジし、お客さんに喜んでもらいたい」と意欲をみせる。

 営業時間は17時30分~23時。日曜・祝日定休。

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