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金沢にもB級グルメを-野々市に「金沢餃子」、陶芸家がプロデュース

オープンした「金沢餃子」

オープンした「金沢餃子」

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 金沢市在住の陶芸家大樋年雄さんがプロデュースした「金沢餃子(ギョーザ)」(TEL 076-294-5779)が野々市町扇ケ丘にオープンし、1カ月半が過ぎた。オープンは10月10日。

金沢餃子について話す大樋さん(右)と梅村社長

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 5月に、芸術家仲間や料理人、市役所職員ら約10人をメンバーとする「金沢食文化研究会」を発足させた大樋さんは、県外の多くの自治体がギョーザを使ったまちおこしを進める中、「和食文化のレベルが高い金沢はB級グルメが根付いていない」と問題提起。浜松や宇都宮、東京、横浜などの有名店約20店を食べ歩き、「和食のぜいたくな味」を演出するだしにこだわった金沢ならではのギョーザを考案した。

 皮で包む「あん」に、カツオだしと昆布だしを利かせた和風の味付けが特徴で、好みに応じて、「寒ブリを食べるイメージ」(大樋さん)で大根おろしを加えたポン酢をつけて食べる。

 10月23日・24日に浜松で開かれた「浜松餃子まつり」に出品したところ好評を得、用意した1,500食全てが売り切れたという。大樋さんは、前日に行われた「全国餃子サミット」にも招かれ、先進地域の首長らを前に取り組みを報告した。

 店舗は約66平方メートルの広さで、カウンター席23席を用意した。寿観光(金沢市片町2)が経営する。メニューは、ギョーザ6個とご飯、豚汁をセットにした「金沢餃子セットシングル」(650円)、ギョーザ12個の「同ダブル」(890円)、しょうが焼き丼、豚しゃぶに大根おろしと炒めた梅干しなどをのせた「梅しゃぶ丼」(以上500円)など。ギョーザの単品も提供する。

 大樋さんは「おいしい料理を食べるには器が必要なので、いずれはB級グルメでも、ちゃんとした器を使うという形にしていきたい。この店をはやらせて、2軒、3軒と増やすと同時に、他の店にも『金沢餃子』をどんどん作ってもらい、まちおこしにつなげていければうれしい」と期待を込める。

 寿観光の梅村光男社長も「金沢の料理は高価なイメージが強く、旅行者は割烹(かっぽう)などで食事をとることが多い。安くておいしくて、金沢らしいギョーザもあることを知ってほしい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~翌2時。木曜定休。

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