JR金沢駅に併設するショッピングモール「金沢百番街」(金沢市木ノ新保町)の「トレンド館」は10月31日、閉館する。改装工事を行い、テナントを入れ替えて来春、金沢の新しい顔として再オープンする予定。
百番街は、ファッションと書籍の専門店が並ぶ「トレンド館」、伝統工芸品や老舗の和菓子を扱う「おみやげ館」、グルメゾーンの「あじわい館」、コンビニエンスストアやクリニックなどが入る「くつろぎ館」、クリーニング店など日常生活に役立つ店を集めた「ふれあい館」の5館で構成されている。
このうち、「トレンド館」は2006年11月に同駅前にファッションビル「金沢フォーラス」(堀川新町)が開業した後、売り上げが減少しているため、1991年3月の開館当時のままだった内装を一新し、新しいテナントを入れてテコ入れを図ることにした。
現在のトレンド館は延べ床面積約6,900平方メートル。20歳代をターゲットに据えたアパレル店やアクセサリー販売、書店など44店舗が出店する。このうち、オフィス館の一角に位置する3店舗を除く41店が今月末で一斉に閉店することになる。31日までは閉館セールを実施中で、来館者数は通常月の約2倍、売り上げは約1.5倍に上っているという。
改装後はコンコース側をガラス張りにして、開放的なショッピング空間を作り上げる。テナントは、現在と同じ20歳代に人気のアパレル店などを主に入居させる計画で、金沢百番街を経営する金沢ターミナル開発が現在、交渉を行っている。
同社の中村裕取締役総務部長は「2014年度に北陸新幹線を迎えるのを前に、きれいで時代にマッチした建物にしたい」と話す。
営業時間は10時~20時。