![点数を書いた札を上げる学生審査員](https://images.keizai.biz/kanazawa_keizai/headline/1277795834_photo.jpg)
学生団体がまちづくりや地域活性化などをテーマにした持ち込み企画を発表する「第1回金沢学生まちづくりコンペティション・公開プレゼンテーション」が6月27日、金沢21世紀美術館(金沢市広坂1)で開催された。
金沢市が主催する同コンペ。金沢市内とその周辺には、18の大学・短大・高等専門学校など高等教育機関があり、約3万2000人の学生が学んでいることから、主体的にまちづくりに参加して地域を活気付けてもらおうと今年初めて開催した。
当日は、公募に応じた10団体の代表者らが企画の内容や趣旨を説明し、一般審査員4人と、学生審査員を務めた「金沢まちづくり学生会議」の7人が公共性、実現性、発展性、創造性の4つの基準で採点。得点順に6案が市の委託事業として採用された。
採用されたのは、杜の里地区の住民と学生がともにニュースポーツを楽しむ場を月に2回設ける「杜の里SPORTSDAY(スポーツデー)」(杜の里スポーツクラブ学生部)、日ごろほとんど利用されていない真言宗寺院を住民と学生が掃除し、掃除道具でアート作品を作る「地域と環・わ・和~お掃除WA(わ)―ト プロジェクト」(金沢美術工芸大学「WAート」)」、加賀野菜の打木赤皮甘栗かぼちゃや源助だいこんを使ってハロウィーンのキャンドルを作り、近江町市場に並べる「加賀夜祭(やさい)~加賀野菜と光~(仮称)」(ちいきハントん)など。
このほか金沢大学と金沢美術工芸大学の学生でつくる「Free Time(フリータイム)」は、12月に片町・竪町地区で学生300人による借り物競走を実施しギネスに申請する企画を発表。「金沢大学能登見守り・寄り添い隊『灯(あかり)』」は、元菊町の独り暮らしのお年寄りを対象にした足湯ボランティアを、「金沢大学里山サークルRacoon(ラクーン)」は里山を題材にしたフォトコンテストや竹細工作りを提案し、それぞれ採用された。
各団体は市と委託契約を結び、10万円を上限にした委託費を受けて、今年12月末までに企画を実施する。