リリース発行企業:株式会社LODU
■開発の背景
気候変動対策の重要性は国際的に広く認識されており、IPCC第6次評価報告書でも「人間活動が地球温暖化の主因であることに疑いの余地はない」と明確に示されています。また、COPをはじめとする国際会議においても、気候危機の解決はもはや先送りできない最重要課題として議論されています。
一方で、気候変動対策は重要ではあるものの、「個人レベルでは、どんなアクションを実践することが正しいのかわからない」と感じ、行動に移せない個人や組織は多くありません。こうした課題に対し、科学的データに基づき、遊びながら最適なアクションを学べる協力型カードゲーム『カーボンバジェットゲーム』の開発プロジェクトを立ち上げました。
■ゲームの遊び方と3つの学び
『カーボンバジェットゲーム』は、プレイヤーが地域リーダーとなり、仲間と協力して脱炭素アクションを実行し、地球温暖化を食い止めることを目指す協力型ゲームです。競争ではなく協働の大切さを学べるように設計されています。プレイ時間は約25分、対象年齢は10歳以上で、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめます。
ゲームは、大きく分けると4つのステップから成り立ちます。
本ゲームには、大きく3つの学びが設定されています。
1. カーボンバジェットの概念を体感
ゲームは3ラウンド制で、ラウンドが進むごとにカーボンバジェットが累積されていきます。これにより、排出量には上限があること、そして累積量が増えるほど気温上昇のリスクが高まることを体感的に理解できます。
2. 効果の大きいアクションを科学的に理解
ゲームに登場するアクションの効果(CO2削減量)は、「国内52都市における脱炭素型ライフスタイルの選択肢カーボンフットプリント 削減効果データブック(出所:公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES: アイジェス)」に基づいており、ゲーム内で強力なカードは、現実世界でも削減効果が大きいアクションとなります。遊びながら、科学的に正しい知識が自然と身につきます。
3. 削減効果の「地域差」を学ぶ
実は、皆さんが住んでいる地域によって、同じ行動でも、削減効果の大きさが異なります。例えば、公共交通を利用する人が多い地域では、その地域で電気自動車を広めても効果は薄かったり、逆に、冷暖房設備の使用頻度が高い地域では、住宅に関する削減効果が大きかったりします。
■開発者のメッセージ
これまで私たちは、30種類以上のゲーミフィケーション教材を開発し、100を超える学校や企業に導入してきました。その経験とノウハウを結集したのが本作です。自信を持って“当社の中でもトップクラスのクオリティ”と呼べる仕上がりになっています。
良い教材の条件は、学びと遊びの絶妙なバランス、そして短時間で深い体験が得られることにあると考えています。本作はまさにその理念を形にしたもので、小学校高学年から大人まで幅広い世代が一緒に学び、楽しみながら社会にポジティブなインパクトを生み出せるよう設計しました。
私たちは、このゲームを通じて“学びがもっと面白く、もっと身近になる”体験を多くの方に届けたいと願っています。
■クラウドファンディング概要
本プロジェクトは、製品化に必要な資金を募るため、クラウドファンディングサイト「READYFOR」で支援を募集しています。
■今後の展望
クラウドファンディング成功後は、環境省が設置する全国地球温暖化防止活動推進センターのネットワークと連携し、全国の地域センターへのゲーム無償配布や、ファシリテーター育成研修を実施します。さらに、ゲームデータは無料でダウンロード公開し、誰もが印刷すれば遊べる状態を目指します。
会社情報
会社名:株式会社LODU(ロデュ)
所在地:石川県 野々市市
代表取締役:島田 高行
事業内容:
SDGs・サステナビリティに関する教育ゲーム教材の開発・提供
企業・自治体・教育機関向け研修やワークショップの実施
ゲームを活用した組織開発・地域活性化支援 など
コーポレートサイト?https://lodu.co.jp/