金沢で「社会起業支援サミット」-起業家と市民の交流目指し学生らが企画

昨年早稲田大学で開催された「第一回社会起業支援サミット2008」。一般市民300人を集め、大成功を収めた。

昨年早稲田大学で開催された「第一回社会起業支援サミット2008」。一般市民300人を集め、大成功を収めた。

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 社会起業家の認知度向上と市民との交流を目的とする「社会起業支援サミット 2009 in 石川」が10月3日、広坂庁舎内の生涯学習センター(金沢市広坂2)で開催される。

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 同イベントは、昨年早稲田大学で開催された「第1回社会起業支援サミット2008」が全国に拡大したもので、47都道府県で7月から10月にかけて開催されている。

 石川県では金沢大学、金沢星稜大学、北陸大学、金沢美術工芸大学の学生らが中心となって実行委員会を組織。企画やスポンサー企業の募集、広報などの活動を行い、当日は社会起業家によるプレゼンテーションが行われるほか、来場した市民と社会起業家が直接意見を交換するカフェ・ミーティングの場が設けられる。

 現在、出演が決まっているのは、アートグミ(金沢市)、39アース(金沢市)、さわやかいいね金沢(金沢市)、YOU-I(野々市町)、御祓川(みそぎがわ)(七尾市)、BUNAGAYA HERITAGE石川支社(本社=沖縄県沖縄市)、コミュニティトレードal(野々市町)、あかりプロジェクト(金沢市)、杜の里スポーツクラブ(金沢市)の9つの法人と団体。

 もともと社会起業に関心があったという金沢大学3年の栗山憲人さんは、mixi(ミクシィ)を通じて同サミットが全国で開催されることを知り、「実行委員長をやらせてほしい」と自ら手を上げた。その後学生ら有志が集まり6月に実行委が発足した。

 実行委では、社会起業家を「さまざまな社会問題を解決するために、ビジネス的な手法を使っている人」と定義。県内の社会起業家の情報を収集し、出演交渉に奔走した。

 当初は、「石川では社会起業という概念があまり知られていない」(栗山さん)ことが壁になったが、起業家を直接訪問しイベントの趣旨を説明すると共感を得られ、出演を快諾してもらえるケースがほとんどだったという。実行委メンバーの一人、福岡裕記さん(金沢星稜大学3年)は「イベントの準備を進める中で社会起業への理解が深まり、自分自身も成長できた実感がある」と話す。

 実行委では、「社会起業家同士のネットワークができるとともに、来場した市民がヒントと勇気を得て、新たな社会起業家が生まれるきっかけになれば」と期待し、一般市民の参加者を募集している。

 開催時間は14時~19時30分。参加無料。問い合わせ・申し込みはウェブサイトから。

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