金沢のG-WING’Sギャラリー（金沢市松寺町子、TEL076-238-0788）は5月31日より、現代の生活スタイルに合ったティータイムの楽しみ方を提案する企画展「お茶のあるくらし」を開催する。

　お茶にもいろいろ種類はあるが、今回は抹茶や煎茶などの日本茶や中国茶、健康茶を中心に、G-WING’S流にお茶を楽しむシーンをコーディネートする。木工のテーブルとイス、ガラスの器などを組み合わせて立礼式の抹茶を味わうスタイルなど、住宅事情を問わず自宅で手軽にお茶の時間を演出できる家具や器、小物が出展される。

　ヨーガンレールによる健康茶、手染めのふくさが出展されるほか、北陸在住の作家たちが今回のテーマに合わせて、急須、茶器、銘々皿、棗、香合、蓋碗（がいわん）などお茶にまつわる道具を制作した。陶器は赤地健、赤地径、岩崎晴彦、角田武、花岡隆、山本幸一の各氏、磁器は竹内靖、漆作品は桐本泰一、ガラス作品は佐野安正、錫作品は関根正文、銀作品は竹俣勇壱、染織は林なおみ、木工は下尾和彦、銅版画は樋勝朋己の各氏が担当した。耐熱ガラスの器、掛け軸代わりの銅版画など、普段の生活にも取り入れやすい現代感覚の作品がそろっている。

　同ギャラリーの増川雪子さんは「一服のお茶をいただく時間は、日常のなかで、ちょっとした工夫で手に入れられるぜいたくだと思う。茶道の基本的な精神にのっとりながら、お茶の時間を手軽に生活の中に取り入れてほしい」と話している。

　6月2日は、裏千家の小泉宗昇さんによる立礼式で抹茶を味わうことができる。30人限定で、1人1000円。営業時間は10時～17時。会期は6月10日まで（会期中無休）。

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