金沢市在住の写真家・桝野正博さんの写真展「撮るということ」が曹洞宗・高源院(金沢市宝町、TEL 076-261-4957)で幕を開け、自然や街角の風景をモチーフにした72点が本堂を飾っている。
同展は、年齢を問わず気軽に寺院に足を運んだり、来場者同士が写真を縁に交流したりするきっかけになればとの思いから企画。桝野さんは、写真に撮影時の思いを書き加えて作品に仕上げ、本堂のかもいなどに展示した。
江戸初期に創建の高源院は、金沢三十三観音めぐりで第二十九番霊場にもなっている古刹で、毎年7月1日に行われる「一つ灸」の寺としても有名。川端孝法住職は「桝野さんの写真にはやさしい人柄がにじんでおり、本堂で癒やされるひと時を持ってもらえれば」と話し、今月21日・28日、7月5日の各日曜には法話も行う。
7月5日には、桝野さんとたて琴奏者今井千晶さんのコラボによる記念コンサート「あめつちのしづかなる日」も予定され、やさしい音色と映像が古刹(こさつ)の夜を彩る。当日は、桝野さんの写真をスクリーンに投影し、1枚ずつゆっくりと重ね合わせながら見せ、それに合わせて今井さんが竪琴と透き通った声で歌を披露する。
記念コンサートは19時開場。チケットは、予約=3,000円、当日=3,500円。申し込み・問い合わせは高源院まで。同展の開催時間は10時~15時。入場無料。7月11日まで。