
レコードジャケットを展示する「PMCジャケット・アート展」が7月1日、金沢工業大学ライブラリーセンター(野々市市扇が丘)の展示室で始まった。
金沢工大で始まったPMCジャケット・アート展「LIVE & FES」
主催は同センターのPMC(ポピュラー・ミュージック・コレクション)。同校がSTEAM(サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、マスマティックス)教育を推進する中で、アートによる創造性向上を目的に1992(平成4)年に設立した。レコードジャケットのデザインを教育に役立てようと、ポピュラー・ミュージックを中心にLP盤18万枚を含む28万枚以上を所蔵・公開している。
オープンから毎年行ってきたという同展示は、コロナ禍の中断を経て5年ぶりの開催となる。今回の展示タイトルは、夏の開催時期に合わせて「LIVE & FES(ライブ・アンド・フェス)」とし、ロック、ソウル、レゲエ、ジャズ、歌謡曲など、さまざまなポピュラー・ミュージックのライブ盤約1200枚を、27のデザイン・カテゴリーに分類して展示している。展示の企画、会場のデザイン、展示造作の製作・設営などは、普段からPMCの運営を支えている21人の学生が担当した。
アーティストのTシャツやコンサートのチラシ、パンフレット、ポスターなどの資料も展示するほか、会場では日替わりでライブのレコードをプレーヤーで演奏する。戦争、エイズ、貧困、災害など、さまざまな社会課題に対する支援をしてきたチャリティーコンサートの歴史なども紹介する。
PMC運営室の深川いずみ課長は「学生による手作りの企画展。会場はライブの熱気や盛り上がりが伝わるようにデザインしている」と話す。展示品に関しては、「歴史的なコンサートや伝説的なライブに関する貴重な資料もそろえた。当時のファンの方が楽しめるのはもちろん、若い人も新鮮に感じる発見があるはず。土曜・日曜も開館しているので一般の方も見に来てほしい」と呼びかける。
開館時間は9時~17時(日曜・祝日は10時~)。休館日は7月21日、8月7日~17日。入館無料。9月7日まで。