金沢市郊外に1月21日、ビストロ&カフェ「Vischio(ヴィスキオ)」(金沢市福増町、TEL 076-240-0112)がオープンした。
【パノラマVR】金沢市郊外にオープンしたビストロ&カフェ「Vischio」
店名の「Vischio」はイタリア語で「宿り木」を意味し、オーナーシェフの宮山一さんが「地元に根付き、お客さまとスタッフが一体となりくつろげる店にしたい」との思いで名付けた。店内は木のぬくもりと天井からつるされる植物で癒やしの雰囲気を演出し、ガラス張りの壁面から差し込む日差しが温かい。ソファ12席・テーブル16席・カウンター5席の33席を設ける。
宮山さんは石川県加賀市の山中出身。15歳からファミレスの厨房(ちゅうぼう)で働くうち料理人としての道を決め、包丁使いなど本格的な技術を学ぶため大阪の和食店で約6年間修業した。昨年6月、地元に戻り念願の開店に至った。北陸新幹線開業を機に駅近エリアで出店が相次ぐ中、「あえて郊外に出店することで、観光需要に惑わされず自分スタイルを落ち着いて実現したかった」と話す。
ターゲットはファミリー層や女性客など幅広い世代。ランチとディナーの間にカフェタイムを置く通し営業で使い勝手の良さを売りにするほか、スクリーンを備え立食で最大60人までのパーティー利用にも対応する。客単価は、ランチ=2,000円程度・ディナー=2,000円~3,000円程度。
ランチは1種のコースと決め、前菜・温菜・魚料理・肉料理・デザートにパンか炊き込みご飯が付く(1,500円、プラス300円でドリンク付き)。ディナーのフードメニューには、トマトソース・ジェノバソース・カルボナーラ・ペペロンチーノなど定番のパスタ(各900円)、本日のアヒージョ(800円)、エスカベッシュ(600円)、ラムチョップ(1,000円)、ポトフ(800円)など人気メニューのほか、宮山さんこだわりの「薫製の盛り合わせ」(1,500円)にはバナナの薫製など遊び心を加えたものも。
自身がワイン好きだという宮山さんが厳選した20~30種類のワインを、あえてハーフボトル(1,200円~)で充実させ、少量を飲みたい人やさまざまな味を楽しみたい人の需要に応じる。宮山さんは「空間と料理を楽しみ、会話が弾むような店にしていきたい。気軽に立ち寄ってもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は、ランチ=14時まで、カフェ=14時~17時、ディナー=17時~23時。水曜定休(オープン当初は不定休)。