金沢市の中心部を流れる犀川に架かる犀川大橋(金沢市片町2)下流側で10月30日から、「サイガワあかりテラス」が開催されている。
主催は、繁華街として知られる片町周辺の町会や商店街、組合などが中心街の活性化のために組織した「金沢片町まちづくり会議」。今回のイベントは、同組織で協議されてきた犀川活用プラン構想の一つ。現在の犀川大橋が架けられた1924年(大正13年)以来、初のライトアップとなる。
会場の犀川大橋はチューブ状のLEDライトで飾られ、川沿い遊歩道の柵のLEDライトや15個のあんどん、ミニLEDライト500個が光の回廊を演出。輪島市の千枚田ライトアップで使用されている太陽光発電の照明装置「ペットボタル」1,000個や、金沢工業大学(野々市市)月見光路プロジェクトが協力した明かりのオブジェなどが設置されている。
31日~11月2日の間、川沿いではリバーテラスとして移動販売車2店舗と近隣町会の6店舗の計8ブースが、フードやドリンクを販売。11月1日、2日にはアマチュア6団体が出演するジャズライブが開催され、イベントを盛り上げる。
同イベントに協力する「日本海コンサルタント」(金沢市泉本町2)の横山誠さんは、繁華街・片町と観光地・西茶屋街や寺町寺院群の間を流れる犀川を「街同士の分断要因というイメージがあったかもしれないが、そうではない。橋は対岸と対岸をつなぐもの」と話す。金沢市都市整備局の土村誠二さんが「この場所を中心に、人の流れが(地理的に)広がっていけば」と続けた。
開催時間は17時~21時。ライトアップは11月9日まで。