金沢市旅館ホテル協同組合の有志メンバーが金沢の観光情報をまとめた「おもてなしガイドブック」を作成し、2月21日にガーデンホテル金沢(金沢市本町)で完成会合を開いた。
「おもてなしガイドブック」の作成に携わった金沢市旅館ホテル協同組合の有志ら
ガイドブックはプリンターで出力したA4用紙をクリアファイルに収めたもので、日本語版と英語版を用意。2014年の新幹線開通や増加する外国人観光客への対応に向け、金沢のさまざまな魅力を知ってもらいたいとの思いを76ページに凝縮した。
ガイドブックのコンセプトは各宿泊施設の立地や客層、宿泊客のニーズを踏まえた「宿目線」。市内の主要な観光スポットを紹介するほか、伝統工芸体験プラン、雨の日プランなど、宿泊客から要望の多いコンテンツを盛り込んだ。
作成にあたっては、メンバーが実際に現地に足を運ぶなどして情報を収集。自分の体験や感想をもとにコメント文を作成したり、各宿泊施設を中心としたオリジナル地図を作製したりと、一般的な情報を掲載する観光パンフレットとは一線を画す仕上がりとなった。今後、宿泊施設ごとにカスタマイズして活用する。
メンバーの一員でゲストハウスを営む横川雅喜さんは「行政主導型ではなく、組合員が自ら取り組んだことで、県外からはもちろん世界各国から金沢に観光客をお迎えしようという士気が高まった」と話す。
ガイドブックは、作成に携わった村田屋旅館、すみよしや旅館、旅館しばや、ダイワロイネットホテル金沢、金沢白鳥路ホテル、ゲストハウスPongyi、金沢セントラルホテル、ガーデンホテル金沢の8施設に設置する。