国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所(金沢市西念4、TEL 076-264-8800)は、14年ぶりに塗り替えを予定している犀川(さいがわ)大橋の塗装の色を決めるに当り、同事務所のホームページでアンケートを行っている。
同橋は1594年に前田利家が木製の橋を架けたのが始まりで、1924年に現在の鉄橋になる。今年で84年を迎える同橋は、下路式鋼単純曲弦ワーレントラス式という構造で、2000年には国の有形文化財として登録された。この形式の道路としては日本最古であることと、大きな戦火をまぬがれ今もなお市民に親しまれ続けていることから保存価値が高いとされている。
現在の青のグラデーション(加賀友禅のぼかし技法を表現)からの塗り替えは、今回で6色目となる。ホームページで行っている「新しい色彩についてのアンケート」で集まった意見を参考に、犀川大橋景観検討委員会で協議し、今年の5月に色を決定する予定。アンケートは今月末日まで受け付ける。「全国的にも橋の色に対する市民の関心は高い。今回のことをきっかけとして、市民の周辺環境に対する意識の改善につながれば」と同委員会。
同事務所はほかにも、「道路ライブカメラマップ」「雪みちネットワークマップ」「バスく~る」など、ネットを活用した取り組みを積極的に行っている。