夏至の6月22日、県内で「CO2削減/ライトダウンキャンペーン」が行われ、20時~22時の2時間にわたって尾山神社(金沢市尾山町)や中の橋(主計町、東山3)などのライトアップ用の照明が落とされた。金沢市民芸術村(大和町)では「百万人のキャンドルナイト」が行われ、来場者がろうそくの明かりの中、演劇やライブ演奏を楽しんだ。
芸術村では、工房内や水路にろうそく約1000本と石のあんどん40基を用意。このうち、ろうそく約300本は市内在住のキャンドルアーティスト「CandleZEN(キャンドル・ゼン)」さんの作品で、ピンク色の球形のものや彫刻を施した高さ約1メートルの大型のものも登場した。
ステージでは、金沢市の小中学生グループ「サポートキッズ」が演劇「月明かりの下で」を披露した。この劇は現代の子どもたちがキツネの小学校の学校祭に招待され、一緒に授業を受けるというストーリー。キツネたちは人間が捨てた壊れたリコーダーや木琴を再利用したり、空き缶のタブを集めて楽器を作ったりして合奏を楽しみ、観客にものを大切にする姿勢を示した。
さらに、「小杉奈緒バンド」が復興の願いを込めて、「もう二度とつらい日が来ませんようにとまぶたを閉じた」と歌うTHE BOOMの「からたち野道」など7曲を演奏した。女性2人のダンスグループ「100いまるまる」によるパフォーマンスも行われた。