ANAクラウンプラザホテル金沢（金沢市昭和町）の日本料理店「雲海」（TEL 076-224-9805）は現在、地物食材を生かした「日本海・白山の恵み懐石」を提供している。

　同メニューは、20周年を迎える同ホテルが展開する記念企画の一環。ふるさとの食文化の魅力を発信する食の研究会「石川四季の会」への参加を通じ、地産地消をキーワードにメニューを開発した。「金沢駅前という立地から県外の利用者も多く、白山の清らかな水がもたらす加賀野菜、豊富な海産物、豊かな食文化など石川の良さを多くの人に知ってもらいたいとの思いを込めた」と同ホテル・マーケティング担当の稲村美穂さん。

　メニューは、食前酒に「加賀梅酒」、前菜には「片葉浸し・太刀魚（たちうお）寿司・楓麩（かえでふ）・新サツマイモ・恵比寿・梅貝ショウガ煮」、吸い物は「鮎並葛打ち・笹山ゴボウ・カイワレ・梅白玉・ユズ」、旬のお造り、焼き物は「鮎塩焼・万寿貝浜焼」、揚げ物は「エビ・メギス・ナス・ヤングコーン・アスパラ」、煮物は「鴨冶部煮・加賀太キュウリ・別所筍・小芋・蓬麩（よもぎふ）」、留は「ミョウガ御飯・みそ汁・香の物」で、デザートに「フルーツ・抹茶アイス・抹茶・和菓子」が付き7,800円。一部の内容が異なり、気軽に楽しめるミニ懐石（4,800円）も用意する。

　食材選びのポイントについて、稲村さんは「加賀太キュウリは太さが均等で色の濃い良質なものを、ミニ懐石に使われているアジはつやがあり、ほどよく肥えて身に張りがあるものを選ぶなど、北陸、特に金沢の食材でこれからが旬のものを厳選した」と話す。「地元の料理法を基に、流れのあるメニュー作りを心がけた」とも。

　「雲海」の営業時間は11時30分～14時30分、17時～21時30分。6月30日まで。