金沢のタカラ不動産(金沢市芳斉2)は、賃貸マンションに「姫の部屋」「小悪魔の部屋」をイメージした個性的なワンルームを登場させた。空き室の改装に当たり、1部屋ごとにテーマを変え、個性派のニーズに応える。
これらの部屋を設けたのは「サンヴェール森山」(森山1)。7,5畳1Kの20室のうち7室が空いていたことから、入居者が決まった1室を除く6室についてテーマを決め、順次改装を進めている。
「姫部屋」は天井にピンクのクロスを張り、シャンデリアをつるした。床には大理石調のフロアタイルを敷き、高級感を演出。壁と建具は白で統一している。22歳の同社女性社員が「プリンセスライフ」をテーマにデザインしたもので、改装後、3日で入居者が決まった。
「小悪魔部屋」は、大部分の仕様は「姫部屋」と同じだが、天井と柱を黒にして雰囲気を変えた。このほか、木目調の壁と、黒の床・天井の組み合わせがシックな「スタイリッシュライフ」の部屋も用意する。25歳の男性社員が立案に携わったこの部屋には、32型の薄型テレビも備え付けた。3部屋の家賃は共益費込みで3万8,000~4万円。
残る3部屋は、美大生のアイデアを得て、ハンモック付きの「アウトドアライフ」、入居者が建具の色を選べる「カラーライフ」、大型の書棚を部屋の中央に据えた「ライブラリーライフ」の部屋に、今後改装する。
同社取締役の小村典弘さんは「持ち家では、なかなか天井をピンクや黒にすることはできない。おしゃれな部屋に住みたいという人にデザイン性の高い空間を提供したい」と話す。