金沢のデザイン会社エイチツーオー(金沢市武蔵町、TEL 076-224-6340)が企画運営する「似顔絵あみぐるみニットカフェ」が8月23日、カフェ「どんぐりの木」(武蔵町)で開催された。
ニットカフェは、人々が集い、編み物をしながらゆっくりとした時間を過ごす余暇の過ごし方。人と人のあたたかなつながりの中で心の癒やしが実感できることから、9.11以降のアメリカで静かなブームになっているという。同社は、社長の木和田里美さんが制作する「似顔絵あみぐるみ」が親しい人へのプレゼントや、結婚式のウエルカムドールとして好評を得ていたことから、あみぐるみをテーマにしたニットカフェを企画した。
当日の会場は、昭和初期の町家を再生し今月3日にオープンしたカフェ「どんぐりの木」。家族や友人など、モデルにする人の写真を携えて訪れた参加者は、編み物は初めてという初心者から上級者までさまざま。木和田さんがそれぞれのレベルに合わせて編み方や似せるコツをアドバイスした。一人での参加者も多い中、編み物を楽しむうちに参加者同士で打ち解けて話し合う姿も。
「ニットカフェは編み物教室ではなく、おしゃべりやその場の雰囲気を楽しむもの」と話すのは同社の加茂谷慎治さん。金沢らしい情緒のある町家を会場にすることで、ニットカフェの魅力を高めるだけでなく、町家の活用法やまちなかのにぎわいを創出するためのソフトを提案していきたいとの思いもあるという。
ニットカフェは今後も継続して行う。9月は6日と19日にどんぐりの木で開催を予定。問い合わせ・申し込みはエイチツーオーまで。