![金沢美大の川本教授の作品「悠々」](https://images.keizai.biz/kanazawa_keizai/headline/1240563620_photo.jpg)
「近江町いちば館」(金沢市上近江町=4月16日オープン)と「めいてつエムザ」(金沢市武蔵町15-1)を結ぶ地下道「むさしクロスピア」のショーケースで現在、金沢美大の学長や教授らの作品が展示され、行き交う通行人たちの目を楽しませている。
展示されているのは、久世建二学長の陶・木材・ステンレスを素材にしたオブジェ4点「落下実験」、油画の前田昌彦教授の「赤の静物」3点、染織の川本敦久教授の「悠々」3点。独創的な形状と色彩で新たな空間を彩る。
「むさしクロスピア」は既設の地下道を約300平方メートル拡張した長さ33メートルの通路で、4月1日にオープンした。「むさしクロスピア広場」の広さは約80平方メートル。3基目となるエレベーターも新設され、17時からの1時間で約1,000人の歩行者が利用する「むさし交差点」付近の移動の円滑化を図り安全性を高めた。
同地区のまちづくりと活性化を目指し活動を行っている武蔵活性化協議会(武蔵町)は、「むさしクロスピア広場」の活用を図るため、周辺の商店街や事業者・地区町会連合会などと「武蔵にぎわいラボ」(上近江町)を発足した。「誰もが楽しめる街なかのにぎわい広場」を創出するため、年間を通して国と市から借り受けたスペースを貸し出す。
コンサート・物販・フリーマーケット・オープンカフェ・絵画などの作品やポスターの展示を想定し、初年度の稼働率は30%を見込む。学校などの教育機関や、地域活性化のための利用など同ラボが認めた場合の使用料は無料。18日・19日に行われた「春のむさしまつり」では、同広場で地元各店によるアイデア弁当の販売が行われるなど、本格的な運用が始まった。
金沢美大関係者の作品展示は5月15日まで。