街中でピアノマラソン-「ラ・フォル・ジュルネ金沢」プレ企画の一環で

「モーツァルト・ピアノマラソン」で演奏する小学生

「モーツァルト・ピアノマラソン」で演奏する小学生

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 金沢で昨年スタートし、今年もゴールデンウィークに開催される人気の音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ金沢」のプレイベント「モーツァルト・ピアノマラソン」が3月1日、始まった。

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 同イベントは、オーディションを通過した市民によるピアノのコンサートで、今月1日から音楽祭最終日の5月4日まで、金沢市内を中心とする街のにぎわいスポットを会場に、リレー形式で41公演を行う。1月に実施されたオーディションでは、国内外で活躍するピアニストの中村紘子さん、若林顕さん、近藤嘉宏さん、菊池洋子さんが審査員を務め、一般市民から94人を選出。小学生から一般までの出演者が街中のなじみの場所をコンサート会場に、モーツァルトのピアノソナタ全48曲をはじめ名曲のメロディーを奏でる。

 3月14日に開催されたJR金沢駅・金沢百番街でのコンサートでは、小学生から一般までの5人がモーツァルトのソナチネやソナタなどの楽曲を優雅に演奏し、買い物客や観光客が足を止めて美しい旋律に耳を傾けた。同イベントは期間中の週末に、金沢市民芸術村、香林坊アトリオ、小松芸術劇場うらら、金沢21世紀美術館、野々市町文化会館フォルテなどでも開催予定。

 「ラ・フォル・ジュルネ」は1995年、フランスのナント市で誕生。アーティスティック・ディレクターであるルネ・マルタンさんの「市民参加型の地元を巻き込む音楽プログラムを」とのユニークなコンセプトが貫かれたクラシックの音楽祭として、フランス国内はもとより、スペイン・ポルトガルでも人気となった。日本では2005年に東京で開催され、昨年世界で8番目の都市として金沢で初開催された。

 「ラ・フォル・ジュルネ金沢2009」では、世界から1,000人以上のアーティストが集い、街中で朝から晩までコンサートを繰り広げる。誰もが心から音楽を楽しめるよう、一流の演奏が平均1,500円の低価格で楽しめ、ほとんどの公演には3歳以上から入場できる。ベートーベンをテーマにした昨年の同音楽祭は、その気軽さから家族連れを中心に人気を集めチケットの売り切れが続出した。

 今年は「モーツァルトと仲間たち」をテーマに掲げ、4月28日~5月4日の7日間に150公演を繰り広げる。1公演は約45分で、いくつもの演奏をハシゴしながら、気軽に音楽を楽しめるようにプログラムを構成。石川県立音楽堂や金沢市アートホールを中心に、北陸3県にエリアを拡大し各地で公演が行われる。

 チケット購入と問い合わせは「ラ・フォル・ジュルネ金沢チケットボックス」(TEL 076-232-8118)まで。受付時間は10~18時。

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