金沢リノベーションまちづくりフォーラム2026「地域のプレイヤーたちと考える 金沢のこれから」が1月28日、金沢学生のまち市民交流館(金沢市片町2)で行われた。
金沢リノベーションまちづくりフォーラム2026「地域のプレイヤーたちと考える 金沢のこれから」
主催は金沢市都市整備局市街地再生課。遊休化した不動産や公共空間の活用によってまちににぎわいを創出しようと企画した。会場には40人ほどが集まった。
金沢市の「協働のまちづくりチャレンジ事業」にも採択された「Go West Project(ゴー・ウエスト・プロジェクト)」の事務局長・佐伯敏明さんは、にし茶屋街や寺町寺院群のある地区の活性化に向けたさまざまなイベントを行っている。寺院で行う文化体験や、松尾芭蕉の足跡をたどるツアーなどでは多くの参加者を集めた。古民家活用や、犀川に架かる人道橋復活など、夢のある話も議論しているという。
市内の空き家や空き店舗を間借りして営業する「ティースタンド茶龍(さろん)」店主の東龍太郎さんは、空き家など未活用の空間を「まちの余白」と捉え、「飲食店など小さな事業者にとっては活動できる余地として価値がある」と話す。「人のつながりをつくるきっかけにもつながり、市街地の空洞化は逆に可能性を感じる」とも。
メルボルンのカフェ文化に刺激を受けて新竪町にカフェ「ケサランパサラン」を出店した山口綜士さんは、店の近くにある犀川河川敷でピクニックを楽しんでもらいたいと、ドリンクと軽食に加えてレジャーシートやミニテーブルなどを貸し出す「ピクニックセット」を提供している。金沢市主催の「リバーサイドアクト」では、犀川河川敷にトレーラーを使ったキッチンカーでカフェ営業を行った。「普段は人が少ない河川敷でも、分かりやすく提案すれば活気が生まれる。椅子が1つあるだけでも、何かが起きる」と話す。
空き家を改修して再販する事業を行う「ことのは不動産」社長の松本有未さんは、菊川地区の空き家や空き地をコミュニティーの共有地として運営するNPO法人「綴(つづ)る」の代表理事も務める。小さな家が密集する地域で空き家が点在している状況に、ポテンシャルを感じたという。金沢の古民家は関心が高まっているが、ゲストハウスや投資目的などの問い合わせが多いのが気がかりだという。
最後に、金沢市が制作したまちのありたい姿をイラストで表現したビジョンマップに、参加者がそれぞれの思いやアイデアを付箋に書いて貼っていった。