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金沢21美の新館長が講演 工芸への取り組みと長期休館の対応語る

講演する金沢21世紀美術館館館長・鷲田めるろさん

講演する金沢21世紀美術館館館長・鷲田めるろさん

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 金沢21世紀美術館館館長・鷲田めるろさんが11月28日、ハイアット セントリック 金沢(金沢市広岡1)で「金沢21世紀美術館の工芸への取り組みと今後の展望」と題した講演を行った。

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 アートフェア「KOGEI Art Fair Kanazawa 2025」の関連イベント。当日、会場には立ち見を含めて50人ほどが集まった。

 鷲田さんは同館の開館前から2018(平成30)年までキュレーターとして在籍し、その後、十和田市現代美術館館長などを務めたあと、今年4月に同館館長として金沢に戻ってきた。

 同館は1980(昭和55)年以降の「新しい価値観を提案する現代美術」を中心に収集しているが、鷲田さんによると、新しい実験的な工芸作品や、「金沢ゆかり」の作家による工芸作品を収集するほか、世界工芸トリエンナーレなど工芸の現代的価値を問いかける展覧会も開いているという。

 同館は、能登半島地震で損傷したガラスを撤去したままの天井や経年劣化した施設の修繕、老朽化した照明などの設備リニューアルのために2027年5月から11カ月間、メンテナンス休館する。「年間200万人以上の来館者を支えてきた周辺地域への影響も大きい」と鷲田さん。金沢市と検討している「金沢まちなか芸術祭」では旧日銀金沢支店を活用するほか、国立工芸館や県立美術館など他館とも連携していくという。

 今後に向けて、鷲田さんは「開館当時の最新アートも20年経過している。より『現在』を意識して運営していく」とした上で、「陶芸、金工、木工など『素材の多様性』が特徴の金沢の工芸に向き合っていく。アート×工芸などジャンルを横断した企画や、能登復興を支援する活動も考えたい」と意気込む。

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