
和風クレープの「浅草茶屋たばねのし」(金沢市東山1)が9月3日、ひがし茶屋街にオープンした。
東京・浅草が本店のチェーン店で、金沢は15店舗目。北陸地域では初出店となる。茶屋街のメイン通りから一本奥に入った、車の入れない細い路地にあり、外観は古い町家のまま、内装はグレーを基調に現代的なデザインとした。広さは約10坪。客席はテーブル席6卓12席。
運営会社「SHUNRI(しゅんり)」(東京都)の神力修さんは「当チェーンは京都や鎌倉など、古い街にこだわって出店している。金沢を代表する古い街と言えばひがし茶屋街なので出店した。古い建物をリノベーションしたのは京都・銀閣寺店に次いで2例目」と話す。
同店は1号店ができた時から、金沢の津田水引折型(野町1)が製作する白とシルバーの加賀水引を商品の包み紙の飾りとして使っている。神力さんによると、半数くらいの客が水引をおみやげとして持ち帰るという。
全店舗を通じて一番人気メニューは、アイスクリームやクルミなどが入った「抹茶ブリュレ」(1,190円)。ひがし茶屋街店限定のアイスクリームなどが入った「抹茶ティラミス」と「加賀棒ほうじ茶ティラミス」(1,190円)は、ステンシルを使ったパウダーで「金沢」の文字が入る。11月末までの季節限定商品のアイスクリームとリンゴ入り「たばねのしと紅葉 ほうじ茶と栗」(1,250円)は、バーナーであぶったクレームブリュレの上に栗と紅葉の葉が載る。どれもふんわりと焼き上げたクレープ生地の中にクリームなどを重ね、食べ進めるにつれて味の変化が楽しめる。ほうじ茶を使ったクレープ生地のメニューは、ひがし茶屋街店だけ特別に地元の加賀棒茶を使っているという。
営業時間は9時30分~18時。