
加賀市で行うイベントで使う茶わんの制作が7月23日、大樋工房(金沢市舘町)で行われた。
同市は市合併20周年および山代温泉開湯1300年を記念して、地域文化の学び直しによる郷土愛醸成や地域活性化などを目的に、「エンジン01 in 加賀温泉」を9月に開催する。同イベントのプログラムで講師を務める俳優の辰巳琢朗さん、国際政治学者の三浦瑠麗さんなど4人が、この日の制作に参加した。
同イベント副委員長を務める日本芸術院会員で陶芸家・十一代大樋長左衛門の大樋年雄さんの指導を受けながら、4人は用意された陶土の塊を、それぞれ手で茶わんの形にしていった。辰巳さん以外は初めての体験だったという。大樋さんは「手で土を形作る時に思いを込めると、土はそれを覚えている」と話した。
制作した茶わんは工房の窯で焼成し、同イベントの茶会などで使用する。