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金沢21美で「医と美」のシンポジウム 入院生活を豊かにするには

医美同源シンポジウムの様子

医美同源シンポジウムの様子

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 病院で過ごす時間を考える「医美同源(いびどうげん)デザインアワード&シンポジウム」が3月14日、金沢21世紀美術館シアター21で開催された。

医美同源シンポジウムの様子

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 医療とアートを「人間が生きる源=同源」として、病院で過ごす時間にアートやデザインの力を生かす可能性を探る同企画。10度目となる今回のテーマは「病院のくらしをデザインする」。

 当日は、同テーマで行われたデザインアワードで受賞した9作品のうち3作品の受賞者によるプレゼンテーションに続き、審査員によるパネルディスカッションが行われた。

 大賞は、九州大学の大学病院、芸術工学府、医学部の9人で組織するチーム「医療×デザインプロジェクト」が同病院のフィールドワークを経て制作した作品「あつめて!ホスピタン」。小児患者が入院生活を前向きに過ごすことを目的にしたツールで、医療器具がモチーフのキャラクターによるゲームやカードを通じ、治療内容や病院の仕組みを知ることができるという。

 受賞者のひとり添田翔馬さんは「小児患者だけでなく、患者の周りの人、保護者、医療従事者も含め、入院体験全体をポジティブに変えるきっかけになれば」と話す。

 審査員で東京芸術大学名誉教授の秋元雄史さんは「毎年国内外から100点を超える作品応募がある。開始から10年を迎え良い形で継続できている。来年度以降も長く続けていけたら」と話す。

 全受賞作品9点は3月17日から金沢西病院で展示している。観覧は診療時間内のみ。入場無料。5月29日まで。

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