しょうゆの町・大野で陶芸ギャラリー展-地元陶房オーナー夫妻が企画

伝統的な町屋建築が残る大野町の民家を改修した「ぎゃるり・いっかん」

伝統的な町屋建築が残る大野町の民家を改修した「ぎゃるり・いっかん」

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 「大野しょうゆ」で有名な大野町で陶芸工房を営む中村陶房(金沢市大野6)が9月20日~23日、同工房に併設したギャラリー「ぎゃるり・いっかん」で「秋のあかり展2008」を開催した。

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 同展は、月夜が美しくなるこの季節に秋の夜長を楽しんでもらおうと、同陶房オーナーの中村博光さん・多喜美さん夫妻が開催したもの。期間中、同工房に所属する会員約30人が制作した作品を展示したほか、手打ちそばやコーヒーと茶菓子なども振る舞われ、陶芸愛好家らが温かい明かりを放つ作品に包まれてくつろぐ姿が見られた。期間中、陶芸体験教室も開かれ、手びねりやロクロを使った器作りに子どもから大人まで多くの人が親しむなど、絶え間なく訪れる人で連日盛況となった。

 しょうゆ蔵の煙突がそびえる金沢の港町・大野にある同工房は、2005年に中村さんの自宅を改造したもので、自宅裏の建物の1階をギャラリー、2階を工房にしている。博光さんは「用の美・用いられる器」をテーマに創作活動を行い、「使い育てる楽しみを多くの人に知ってもらいたい」という。多喜美さんは共に暮らす自身の愛ネコたちをモデルに愛らしい作品を作っている。来場者からは「温かい明かりに包まれて、穏やかなひとときを過ごせた」「金沢の港町にある工房で風情がある」「ネコをモチーフにした作品は愛嬌(あいきょう)があってかわいい」などの声も。

 大野町は、しょうゆの空き蔵を「まちおこし」の一環としてアーティストなどに開放しており、近年はそうした支援を頼りとする若いアーティストなどが同町に移り住んでいるという。

 同工房は陶芸教室も運営しており、大野教室(TEL 076-268-0864)のほか新神田教室、高松教室があり、日曜日は「土いじり体験」も開講する。受講料は、子ども=1,800円、親子ペア=4,500円。

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