駅弁や飲食店などを展開する日本レストランエンタプライズ(東京都港区)が3月22日、北陸新幹線の車内販売で「加賀さつまいもアイスクリーム」の取り扱いを始める。
車内販売アテンダントから「北陸ならではの限定アイスクリームを販売できないか」との声を受け企画した。中央線の「信玄餅アイス」が大人気を得たことを受け、北陸限定のご当地アイスとして金沢の特産品「五郎島金時芋」を使ったアイスクリームを「スジャータ」(名古屋市)と共に開発した。
同社では路線ごとに地域の特産品を生かした商品開発にも取り組み、北陸新幹線では甘エビを使ったせんべい「えび恋し」や、五郎島金時芋を使った「焼き芋サブレ」(共に540円)なども販売している。現在、アイスクリームは「プレミアムバニラアイス」と「りんごアイス」(以上280円)の2種を用意するが、同商品をりんごアイスと置き換え、1年間で5万個の販売を見込む。
加賀野菜の一つでもある「五郎島金時芋」を100%使い、自然な甘さとしっとりしながらホクホクとした食感を保ち、素材本来の風味が引き立つようアイスクリームと掛け合わせた。アイスクリームの乳脂肪分、無脂肪固形分、卵脂肪分のバランスを考え、生乳を使ったフレッシュな乳感が特長。空気の含有率を抑えることで、濃厚でしっとりした味わいに仕上げた。
同社広報室の泉和夫さんは「北陸新幹線の車内スイーツといえば『加賀さつまいもアイスクリーム』と誰もが思い浮かべるように育てていきたい」と期待を寄せる。
価格は300円。