金沢市内の美術館で文化に触れたしるし(スタンプ)を集めることができる「ごミュ印帖(いんちょう)」が1月21日、発売された。
ごミュ印帖と市内の小さな美術館とその周辺を紹介するリーフレット
表紙は加賀友禅作家の吉本大輔さんがデザインした「ツバキ」「小鳥と小花」「遠州椿(つばき)」の3種類。企画・制作したのは「乙女の金沢展」などを手掛ける岩本歩弓さんと、広告企画制作会社「Hotchkiss」(金沢市広坂 1)。金沢出身の岩本さんだが、市内に点在する「小さな美術館」を全館見て回ったところ「よく行く場所も初めての場所もあったが、それぞれに面白さが潜んでいてとても楽しめた。各施設のスタンプを押して回り、集まったものを見て今回の企画をひらめいた」という。
「ごミュ印帖で文化の道草 in KANAZAWA」という読み物風リーフレットも制作。「実際に回って見ると施設のみならず、周りの路地やお店にも魅力的な発見があった」と岩本さんが言うように、路地裏やミュージアムグッズ、「学芸員さんのおすすめ本」「収蔵品の掘り出し物」など、さまざまな切り口で美術館と美術館の周辺を紹介している。
「あまり知られていないが、金沢の街には有名な金沢21世紀美術館だけでなく、小さなミュージアムも数多く点在している。旅をする時、このごミュ印帖をきっかけに、小さな美術館という選択肢が当たり前になってほしい。そんな豊かさを、金沢から発信していけたら」と岩本さんは話す。
価格は1,620円。スタンプが置いてある市内の美術館で販売する。「金沢蓄音器館」(尾張町2)、「泉鏡花記念館」(下新町)、「金沢文芸館」(尾張町1)、「徳田秋聲記念館」(東山1)、「安江金箔工芸館」(東山1)、「金沢湯涌夢二館」(湯涌町)、「中村記念美術館」(本多町3)など12施設。問い合わせは金沢市文化施設課(TEL 076-220-2085)まで。