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金沢駅前におばんざいと新鮮魚介の店 九谷焼・輪島塗など伝統工芸の器で提供

輪島塗の盆に盛られた「お造り八寸」

輪島塗の盆に盛られた「お造り八寸」

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 金沢駅前のホテル日航金沢の裏手に「お万菜割烹 能加万菜 郷(のうかばんざい きょう)」(金沢市本町2、TEL 076-255-2727)がオープンして1カ月がたった。

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 能登・加賀の食材、食文化、調味料にこだわった飲食店と県内伝統工芸のセレクトショップを展開する能加万菜グループの4店舗目。新鮮な魚介や加賀野菜など地元の旬の食材を使ったおばんざいなどを九谷焼、輪島塗などの伝統工芸の器で提供する。約30坪の店内は組子細工など日本の伝統的な建築技法を取り入れながらスタイリッシュな雰囲気。カウンター16席、半個室12席を含む全56席を設ける。

 メニューは「車麩の卵とじ」「鰤大根」(以上580円)、「ズワイガニのクリームコロッケ」(780円)など日替わりのおばんざいをはじめ、輪島塗の八寸(24センチ)の盆に盛り付けた「お造り八寸」(1,380円)、「おばんざい八寸」(900円)、「国産牛ロースの舟田みそ陶板焼き」(1,680円)など一品料理が充実(価格は全て税別)。日本酒は県内8つの酒蔵から料理に合う12種類を用意。地元産のリキュール、焼酎、ワインなどもそろえる。客単価は5,000円。30人までの宴会も受け付ける。

 伝統工芸にもこだわり、器のほとんどは地元作家の手によるもの。九谷焼作家・北村和義さんの白または瑠璃色の地に水滴のような模様を施した皿、金沢在住のガラス作家・江本三紀さんの涼やかなグラスや酒器などが料理を引き立たせる。このほか赤地径さん、船木大輔さんの九谷焼、吉田宏之さん(吉田漆器工房)の輪島塗、木田克之さん(工房 理平)の山中塗、秋友騰尊さん(カレット)のガラス、藤井博文さん(独歩炎)の陶器などを使う。

 同グループ社長の伊勢真樹さんは「おいしい料理と美しい器が重なると楽しい気持ちになることを伝えられれば。普段使いから接待、宴会まで気軽に利用してもらいたい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は17時~24時。日曜定休。

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