飲食店が軒を連ねる金沢・片町に8月8日、おでんを看板とする創作料理店「ちくわ」(金沢市片町、TEL 076-255-0303)がオープンした。
「女性でもふらっと入れるおでん屋」をコンセプトに、地元金沢で洋食を中心に和食や中華など多様なジャンルで経験を積んだオーナーシェフの平田賢太郎さんが開いた同店。「人が集まり和を築く」という思いを込め「ちくわ」と名付けた。店舗面積は約24坪で、テーブル20席とカウンター10席を設ける。主なターゲットは20~40代女性で、客単価は4,000円程度。
こだわりはメニューのベースとなる「飲み干せるほどのだし」。真昆布とソウダガツオ・サバ・アゴなど魚系素材をゆでずに使う「生削り節」に、地元・大野のしょうゆと能登の塩で味を調える。このだしを和洋中のさまざまな創作料理に巧みに活用する。
おでんの具として使う練り物は自家製。「本日のちくわ」(180円)、「ごぼ天」(同)、はんぺんにキムチや肉みそを詰めた「スタミナ」(230円)、「ロール白菜」(330円)、「おでん盛り合わせ」(1人前980円)などをラインアップ。七尾港から直送する魚介を使った「海の恵みたっぷりのカルパッチョサラダ」(980円)、「自家製鯖(さば)のスモーク」「本日のぬた」(以上480円)など魚介メニューも充実する。
一品料理として、「牛赤身肉焼き7年味醂(みりん)のソース」(980円)、生麩(なまふ)や豆腐の田楽(各2本380円)も人気筋。「だしとブルーチーズのリゾットコロッケ」(580円)や自家製ポン酢とラー油で食べる「加賀野菜入りふわふわお豆腐しゅうまい」(同)、「本日のアヒージョ」(780円)などジャンルにとらわれないメニューが並ぶ。
平田さんが目利きし仕入れる地酒はワイングラスで提供し、3分の1合(60シーシー、180円~)からオーダーできる。女性に人気の「桃のスパークリングワイン」(450円)やサングリアなど果実酒にも力を入れる(価格は全て税別)。
平田さんは「おでんを中心に『新しいけど懐かしい味』を提供したい。今後も新たなメニューを投入する予定。料理のジャンルを超えてだしのうま味を感じてもらえれば」と来店を呼び掛ける。
営業時間は、12時~14時、17時30分~24時。日曜定休。