特急の「北越」と「はくたか」の最終列車発着に伴い、金沢駅(金沢市木ノ新保町)で3月13日、「ラストラン・ありがとうイベント」が開催され多くの鉄道ファンが詰め掛けた。
金沢駅から18時23分に「はくたか25号」、18時54分に「北越9号」が発車するラストランを見届けようと、ホームにはあふれんばかりの鉄道ファンが詰め掛けた。
両列車の各発車時間に合わせた同イベントでは、金沢駅長の辻昭夫さんが「長年、皆さまに親しんでいただいた特急がラストランを迎えるにあたり、感謝の気持ちを伝えたい。はくたかは明日開業の北陸新幹線に名を残すので、今後もよろしくお願いします。」などとあいさつし、乗務員への花束贈呈が行われた。
「北越」は1969(昭和44)年に大阪駅~新潟駅間で臨時列車として運転を開始し、1970(昭和45)年に定期列車に変更された。1978(昭和53)年の改正で大阪駅発着の「雷鳥」の運転区間が新潟駅まで延長されたことにより金沢駅~新潟駅間を運行するようになった。
「はくたか」は1965(昭和40)年に国鉄が運転を開始し、1982(昭和57)年の上越新幹線開業に伴い「北越」統合する形で終了した。現在の「はくたか」は1997年の北越急行「ほくほく線」開業に伴い、JR西日本・JR東日本と北越急行(新潟県)が運行を開始した。越後湯沢駅で上越新幹線と接続することで北陸と首都圏をつないでいる。特急としてのラストラン後も北陸新幹線にその名を残す。
ラストランをひと目見ようと詰め掛けたファンからは、「東京に住む娘に会うため『はくたか』を利用し、いつも最終便で戻ってきた。夜中に見た越後湯沢のつららが心に残っている。新幹線で便利にはなるが『はくたか』への思いは特別」(50代女性)、「幼稚園時代に千葉に住んでいた頃、母の実家に帰るため利用していたのが大切な思い出」(10代男性)などの声が聞かれ、車両の行き先表示を模した自作の電光掲示機器を首から提げている熱烈ファン(30代男性)の姿も見られた。
明日の北陸新幹線開業に全国からさらなる注目が集まる。