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金沢のギャラリーで現代美術論と創作フードを楽しむイベント

記者の要求に応えてポーズする池内務さんと金田みやびさん。業界の大先輩と後輩の関係という。

記者の要求に応えてポーズする池内務さんと金田みやびさん。業界の大先輩と後輩の関係という。

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 金沢の「ギャラリー点」(金沢市入江、TEL 076-292-2140)で12月21日、東京レントゲンヴェルケの池内務さんを迎え、日本現代美術の過去・現在・未来をレクチャーする会が開かれた。

会場の様子をパノラマで見る(PCからはパノラマ動画)

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 同社の池内社長は、「超絶技巧・固体衝撃・怜悧(れいり)美学」を旗印とする現代美術の啓発的先駆者として知られ、画商として数多くの高度な技術を持つ作家らを育てるほか、展覧会企画やアートフェアを組織化するなど多角的な活動を行っている。

 今回のレクチャーで池内さんは、「美術」と「アート」の定義や歴史、それらと工芸の関係などを縦横に織りなして解説。その現代美術に対する哲学と活動を推し進めていった結論として、「巧術(こうじゅつ)」という自身の造語で表すカテゴリーを設定。それに基づく作家の発掘育成活動などの成果をスライドなどで紹介しながら、笑いを誘う巧みな話術を交えて、今後の現代美術の展望を語った。

 また、料理研究家で「Creative Kitchen」を主宰する多賀正子さんも来場。途中休憩時に、多賀さん創作の温かいドリンクとクッキーが提供され、来場者は個性的な味や香りを楽しんだ。

 来場者は「アートと食はとても合うと思った」「美術の素人でも専門家のコーディネートがあれば何倍も楽しめる。またこのような会があれば参加したい」などと同イベントの感想を語った。

 企画・主催した同ギャラリーのオーナー・金田みやびさんは「伝統工芸と和食が主役の金沢で、現代美術論と創作フード・ドリンクを楽しむというコントラスト感も企画の狙いの一つ。21世紀美術館を頂くこの地で、現代美術が普及する一助になれば」と話す。

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