金沢駅から徒歩15分ほどの場所に11月1日、ラッピング専門店「金澤くるみ」(金沢市長田本町、TEL 090-2034-1641)がオープンした。
店主でラッピングデコレーターの中崎千恵子さんが、依頼者が持ち込んだ商品に贈る相手やシチュエーションに合わせたオリジナルのラッピングを施す同店。生物や持ち込めないもの以外はどんなものでも依頼を受けるという。料金は材料費と技術料を含め約1,000円~3,000円。輸入包装紙やロールペーパー、リボンなどラッピング材料のみの販売も行う。
和風ラッピングコーディネーターの資格を持つ中崎さんは、障がい者支援施設「クラフトファクトリー」の水引教室の講師を担当。指導する中で、施設利用者が作る水引や編み物のぬいぐるみ、羊毛フェルトのマスコットなど、繊細で個性的な作品に注目。商品作りのアドバイスを行い、それらを商品化し同店で販売する。客からは好評で売れ行きも好調だという。
「自分たちが作った商品が売れ、喜んでもらえることが、施設利用者たちの自信とやりがいにつながっている」と話す中崎さん。中には、今までどこの作業所でも長続きせずふさぎ込みだったが、今では毎日出勤し、自ら商品の企画を提案するほどになった利用者もいるという。中崎さんは「施設利用者と一緒に面白い商品を作っていきたい。今後は県外の展示会などにも出品したい」と意気込みを話す。
営業時間は平日12時~日没(土曜・日曜・祝日は10時30分~)。水曜定休。今後、ラッピング教室の開催も予定する。