金沢の茶屋文化を英語で紹介するイベント「金沢芸妓(げいぎ)とお茶屋見学の夕べ」が11月7日、ひがし茶屋街の懐華樓(金沢市東山1)で開かれ、外国人観光客らが芸妓の舞を楽しんだ。
同イベントは、外国人観光客から「芸妓を見たい」という要望が多く寄せられていることを踏まえ、金沢市旅館ホテル協同組合が県の支援を受けて企画したもの。同組合理事を務める横川雅喜さんは「昼間の茶屋体験は以前からあるが、予約が必要で日本語対応のみと外国人観光客にとって敷居が高かった。今回のイベントは、幻想的な夜の茶屋街で開催し、予約なしでも参加可能とした」と話す。本年度はモニターツアーとして実施し、事業体制や内容を検証した上で、来年度以降に定期的な開催を目指す。
7日は20人以上の外国人観光客が詰めかけたほか、日本人観光客も集まり会場は満席に。懐華樓の女将・馬場華幸(はなこ)さんが英語で金沢の茶屋建築の特徴や茶屋遊びのしきたりを説明した後、2名の芸妓が三味線と踊りを披露し、観客を魅了した。続いてお座敷太鼓の体験が始まると、会場に歓声と手拍子がわいた。舞台終了後は、芸妓との写真撮影と茶屋内部の案内があり、女将らに熱心に質問する外国人客の姿が見られた。
同イベントは今月12日、22日、25日にも開催される。料金は3,500円。時間は18時30分~19時30分。解説は英語で行うが日本人の参加も可。金沢市ホテル旅館協同組合の公式サイトで予約を受け付けるが、予約なしでの当日参加も受け付ける。
横川さんは「予想以上の数の参加者が集まり、会場も盛り上がった」とほっとした表情を見せつつ「関係者の協力を得て定期開催に結び付けたい」と期待を込めた。